【豆知識】銀歯に使われている金属は金パラと言います。えっ、金!?

2019/9/28公開

こんにちは。 陽だまり歯科院長の猿田陽平です!

今回はですね、直接治療に関するお話ではなく、歯科に関する豆知識をご紹介したいと思います。 テーマは【銀歯に使われている金属】です。 興味のある方は「へー!」って思いながら楽しく読んでもらえたらと思います!

実際のところ、銀歯に使われている金属がステンレスだろうがジュラルミンだろうが患者さんはまるで興味がないと思います。 ですが、銀歯に関しては少し面白い話があってですね…

当院では詰め物や被せ物を作る際に、保険の銀歯、自費のセラミック、金歯などの長所短所をまとめた表をお見せしているのですが、保険の銀歯のところには「金パラ(保険)」と書かれています。

え、銀歯なのに金!?

というわけでですね、今回はこの金パラという金属についてご紹介したいと思います。

金パラの正体

金パラというのは略称で、正式には【金銀パラジウム合金】といいます。

名前の通り、金と銀とパラジウムを主成分とする合金で、保険治療に使える金属として歯科では次のような治療に使われます。

  • クラウン(被せ物)
  • インレー(詰め物)
  • ブリッジ
  • クラスプ(入れ歯の止め金)

銀色なのに金パラ?

合金の名前と見た目の色に関係はありません。 大事なのは何を含んでいる合金なのか。

合金の名前の決め方

合金の名前を組成で表す場合、含有量が多い順に書き並べます

自転車のフレームに使われるクロムモリブデン鋼(通称クロモリ)は、クロムが1%前後、モリブデンは0.数%添加された鋼なので、この順にクロム>モリブデンと並びます。

金パラはと言いますと、JIS規格では次のように決められています。

  • 金の含有量が12%以上
  • パラジウムの含有量が20%以上
  • 銀の含有量が40%以上

多い順に並べると、銀>パラジウム>金の順なので、正しくは【銀パラジウム金合金】となります

僕が使っているスタンダード歯科理工学というテキストにもこの通り。

なので、銀歯は【銀パラ】で出来ている、というのが正解です。

ですが、歯科では慣例的に【金銀パラジウム合金】【金パラ】の方で呼ぶので、当院の説明用の表記もこのようになっています。

銀歯はなぜ銀歯と呼ばれるのか?

ここまででご説明したように、銀歯の素材は【銀パラジウム金合金】という銀を主体とした合金でした。

銀合金で出来ているので銀歯…というのもあるとは思いますが、

見た目が銀色だから!

もう単純にこれが理由としては一番大きいんじゃないかと思います。

金歯との対比

これもありそうですね。

古くは銀歯と金歯しかなかったので、分かりやすく比較するために金歯に対して銀歯。
(金歯は実際に金合金でできています)

まとめ

いかがだったでしょうか。

銀歯なのに【金パラ】という金属が使われている理由を理解していただけたのではないかと思います!

難しいお話もしましたが、患者さんに覚えて欲しいというわけではありません。 実は銀パラジウム金合金だという話やそもそも金パラという名前も覚えてもらう必要は全くありません。

でももし豆知識として知っているとですね…
こんな時にちょっぴり「フフフ」と得をするかもしれません!

こないだ歯医者で銀歯を入れてもらったら先生が後ろで「金パラ、金パラ」言ってましたの…
銀歯って言ったのにどうして金なのかしら…

あらやだ奥様ったら!
金パラは銀パラジウム金合金のことで、本当は銀パラって言いますのよ。
昨日、陽だまり歯科のホームページで見ましたわ

まぁ!
私も陽だまり歯科へ行こうかしら!?

ご来院、お待ちしております!