会話で始める小児歯科

2019/8/5公開 (2019/8/14更新)

こんにちは。 陽だまり歯科院長の猿田陽平です!

今回は当院での子どもたちの歯の治療についてご案内したいと思います。

小児歯科に【レストレーナー】という器具があるのをご存じでしょうか?

歯科治療の重要性は大人でもなかなか理解しにくく、子どもたちにとってはもっと理解しにくいものだと思います。 それでも虫歯になってしまったら子どもたちも歯が痛いわけでして、麻酔をして…歯を削って…と治療しなくてはなりません。

そうなるとやはり子どもたちは「怖い」「痛い」「暴れる」「泣き叫ぶ」と、どうしても歯科治療がしにくい状態になります。

レストレーナーはそんな子どもたちに治療を行うためにネットで体を固定して治療を行うための器具です。

当院の小児歯科治療ではレストレーナーは使用しておりません。

レストレーナーの意義は、担当する歯科医師や、治療を受けるご両親の考え方によるところが大きいのですが、当院は僕の理念で【ストレスフリー】というものをかかげています。 これは子どもたちの歯の治療をする場合にもかわりません。

子どもたちの表情をしっかり見て、会話をし、僕との信頼関係を築いた上で、ストレスフリーに治療を受けてもらいたいと考えています。

今回はそのために当院が行っている小児歯科の手法をご紹介したいと思います。

こんなおじさんおにいさんが担当します

まだまだ気持ちはおにいさん!
当院で小児歯科を担当している院長の猿田陽平です。

自分で言うのもちょっと恥ずかしいですが、たいへん子どもに安心してもらいやすい風貌をしております(笑
クマさんのように見えるかな…? でも名前はおサルさんです(笑

子どもたちが歯医者を怖がる場合、「先生の顔がよく見えない」というのが大きな原因となる場合があるようです。 僕はなるべく安心して治療を受けてもらいたいので、実際に治療が始まるまでは、マスクをせずに話しかけるよう心掛けています。

顔をしっかり見てもらった状態でしばらく話をして、「少し心を開いてもらえたかな?」と感じたら、少しずつ治療にはいっていきます。

子どもが治療をうけやすいよう誘導します

歯医者での治療が得意な子どもはいません。 (「歯が削られるのが好き!」と言っていた10歳くらいの男の子と出会ったことはありますが…)
僕自身、子供の頃から歯が悪く、歯医者が怖い中、何度も通わされた経験があるのでよく分かります。

  • 知らない人の前でお口をあける
  • 何をされるのか分からない
  • 痛そう(痛い)
  • 大きな音がする
  • ゴトゴトと削れる感じが嫌
  • 変な匂いがする

など、子どもたちもたくさんの不安を感じているでしょう。

そんな子どもたちがなるべく安心して治療を受けるために、小児歯科には様々な方法があります。

名前はちょっと難しいですが、どんなことをしているのか、お母様方にも知っていただけたらと思います。 名前は覚えてもらわなくて大丈夫です。

Tell Show Do法(TSD法)

Tell 「教える」という意味です。
今からどのような検査・治療を行うのか、どのようにして行うのか、先に具体的に教えます。
Show 「見せる」という意味です。
検査や治療に使う器具を先に見せます。
Do 「する」という意味です。
手鏡などで、実際に行う動作を先に自分で確認してもらいます。

これらは全て、実際に行う治療を事前に知ってもらうことで、「何をされるのか分からない」不安を軽減し、「これくらいならガンバレそう!」と思ってもらうための手法です。

オペラント条件づけ

難しい名前がついていますが、簡単に言うと「アメとムチ」です。

ちゃんと治療が出来た子にはシールや消しゴム等をあげたり、逆に出来なかった子にはあげなかったりするものです。 貰えなかった場合には、「次は貰えるように頑張ろう!」と子供の自立心を促します。

モデリング法

先ほどのTSD法と似ていますが、こちらはビデオや他のお子様の治療を実際に見て、より具体的にイメージしてもらう方法です。

当院には専用のビデオはありませんが、アニメーションを使い、説明を行います。(厳密にいうとモデリング法ではありません)

他のお子様の治療を見てもらうのは、タイミング次第でできない場合もあります。

ハンド・オーバー・マウス法

治療中にお子様が泣いたり暴れたりして話を聞くことが難しくなった場合に、手でお口をふさぎ、しっかりと話を聞ける状態を作る方法です。

泣いたり叫んだりしている時には、自分の泣き声ばかりが耳に入ってくるため、周りの声や音が聞こえてきません。 泣き声ばかり聞こえていると余計に興奮状態になります。 そこで泣き声をいったん止めることで、僕の話に集中してもらうことができます。

目的は泣き声を鎮めることなので、激しく押さえつけたりはしませんが、もし遠慮したいお母様がいましたらお気軽にお申し付けください。

オーディオ・アナルゲジア

「アナルゲジア」とは「鎮静」という意味です。

2歳以下と3歳以上で目的は違うのですが、子どもたちの好きな音楽や楽しくなる音楽を聴いてもらうことで、不安や恐怖を和らげたり、不快な音の遮断を行う効果があります。

もしお子様の特に好きな音楽がありましたら、iPodなどに入れてお持ちいただいてもかまいません。

子どもたちが治療をうけやすくするための設備

なるべく痛みの出ない麻酔法

当院ではできるだけ痛みを感じずに麻酔を受けていただけるよう様々な取り組みを行っています。

特にお子様の場合、麻酔針の形状に対する恐怖も強いと思うので、麻酔器はこのようなかわいらしいデザインのものを使用しています。

他にも痛みへの配慮には気を遣っています。 詳しくは次のページをご覧になってみてください。

楽しく待てるキッズスペース

待合室にキッズスペースをご用意しています。 なるべくリラックスした状態で診療へ入ることができます。

キッズスペースにはオモチャの他、専用のTVを設置し、アニメをご覧になることができます。 アニメ視聴をご希望の場合は受付までお申し付けください。

夏休みに入って小児歯科の患者さんが増えてきていますので、キッズスペースのオモチャは増やす予定です。 楽しみにしていてください!

お母様にもご協力をお願いいたします

まずはお母様も落ち着いてください

親の緊張は子どもにも伝染します。 僕の方でしっかり診させていただきますので、まずはお母様自身も気を楽に来院されてください。 この記事を読んで安心させられる手助けになればと思います。

普段からなるべく歯医者に良いイメージを

歯医者は大人でも
「歯を削られた」
「神経を抜かれた」

など、ネガティブなイメージがつきやすいところです。 歯医者になるべく良いイメージをお子様が持てるよう、普段からお話してもらえるようお願いします。

僕と話すのを楽しみにしてもらえて「おサルの先生のところにまた行けるよ!」みたいに言ってもらえたらとても嬉しいです(笑

治療を受けることのメリットを

「おいしくご飯食べられるようになるよ」
「お口の中きれいにしてもらって気持ちよくしてもらお」

など、歯医者へ行くことのメリットを説明してみてください。

これは大人でも難しいことなので、もしうまい方法が見つからない場合にはご相談ください。

お子様の機嫌の良いタイミングを

お子様の機嫌の悪い時間はそれだけ治療が難しくなります。 お腹がすく時間や、眠くなる時間をさけ、なるべくお子様の機嫌の良い時間帯でのご来院をお願いいたします。

子供の虫歯は大人の虫歯と比較して、進行速度がかなり早いです。 レントゲンで見えるような虫歯の治療の際は、ほぼ全てのケースで麻酔が必要になります。 麻酔が行えないようなお子様の場合は当院では十分な治療が不可能と判断し、専門の医院・病院をご紹介することがあります。

また、麻酔を使う治療を行った後は、2~3時間、お食事を控えていただく必要が御座いますので、来院時間は食後等を推奨しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

当院の小児歯科で行っている、楽しく歯医者さんへ行けるようになる方法を紹介しました。 子どもたちはもちろん、お母様も気楽に来院していただけるようになればと思います。

その他、お子様ごとに「こうして欲しい」「ああして欲しい」と要望があると思いますので、来院時にお気軽にお申し付けください。

子どもたちの歯を一緒に守っていきましょう!

陽だまり歯科はあなたのご相談をお待ちしております