歯医者で聞いた気になる言葉、分かりやすく解説

2019/6/15公開 (2019/9/29更新)

こんにちは。 陽だまり歯科院長の猿田陽平です!

今回は歯医者で耳にすることがある、聞き慣れない言葉…
僕たちが使っている専門用語がどういう意味なのかご説明したいと思います。

最初にお断りしておきますが、ここでご紹介する言葉は患者さんに覚えてもらう必要は全くありません

患者さんにご説明する時はもちろん専門用語を使わずに、分かりやすい言葉で説明するよう心掛けています。 あくまで専門用語は歯科医師や歯科衛生士との会話の中で出てくる言葉です。

ですが、ご自分の頭の上をよく分からない言葉が行き交うと不安になる患者さんもおられるのではないかと思います。 「歯科医師が考える、歯医者さんの選び方」の記事でも書きましたが、「分からない」ということは恐怖心につながると僕は考えているので、不安に思われた方、ご興味のある方はぜひこの記事を読んでみてください。

診療中に知らない言葉が聞こえてきた場合はその場で聞いていただいてかまいません。

ここにないもので患者さんに質問された分かりにくい言葉は随時追加していきたいと思います。

C(シー)

cariousの頭文字で『虫歯』のことです。

虫歯の程度によってC0~C4があります。

カリエス

先ほどのcariousのカタカタ読みです。 同じく虫歯のことです。

齲蝕(うしょく)

同じく虫歯のことです。 漢字が難しいので『う蝕』と書くこともあります。

二次カリ(ニジカリ)

二次的なカリエスという意味です。

一度虫歯を治療して作ったつめ物やかぶせ物の下に虫歯が再発している状態のことです。

上顎/下顎

漢字で書くとすぐに分かりますが、僕たちは「じょうがく」「かがく」と呼んでいます。

意味はそのまま「うわあご」「したあご」です。

右側/左側

これも同様に「うそく」「さそく」と呼んでいますが、「みぎがわ」「ひだりがわ」です。

1番とか2番とか

大人の歯(永久歯)につけられた番号です。「上顎左側7番」のように使います。

番号は一番前の歯から順に1番、2番と増えていきます。

この図には載せていませんが、親知らずがある場合は親知らずは8番になります。

正式な名前は次の通りです。

1番 中切歯(ちゅうせっし)
2番 側切歯(そくせっし)
3番 犬歯(けんし)
一般に糸切り歯
4番 第一小臼歯(だいいちしょうきゅうし)
5番 第二小臼歯
6番 第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)
7番 第二大臼歯
8番 第三大臼歯
または智歯(ちし)
一般に親知らず

AとかBとか

子どもの歯(乳歯)につけられた番号です。「上顎左側D」のように使います。

番号は一番前の歯から順にA、Bと増えていきます。 子どもの歯は20本しかないので、上下左右に5本ずつ、A~Eまでです。

正式な名前は次の通りです。

A 乳中切歯(にゅうちゅうせっし)
B 乳側切歯(にゅうそくせっし)
C 乳犬歯(にゅうけんし)
D 第一乳臼歯(だいいちにゅうきゅうし)
E 第二乳臼歯

P(ピー)

periodontitisの頭文字で『歯周病』のことです。

ペリオ

先ほどのperiodontitisのカタカナ読み「ペリオドンタイティス」の頭3文字です。 同じく歯周病のことです。

インレー

患者さんには『つめ物』と説明しているものです。

軽度の虫歯で部分的に歯を削った場合にプラスチックや金属をつめます。

クラウン

患者さんには『かぶせ物』と説明しているものです。

大きな虫歯を削った場合にプラスチックや金属で歯の全体を覆います。

ブリッジ

失った歯の両隣にかぶせ物をし、真ん中を人工の歯で補います。 3本が連結して橋をかけるような格好になるため橋=bridge(ブリッジ)と呼ばれます。

最後に

今回は第1弾として基本的な用語を説明しました。 言葉を知ることで少しでも患者さんの不安をとりのぞければと思います。

もし分からない言葉、気になる言葉がありましたら遠慮なくお尋ねください。

陽だまり歯科はあなたのご相談をお待ちしております